進路と卒業について

公立

県立相模向陽館高校、県立湘南高校(定時制)、県立横浜修悠館高校、都立小川高校、都立瑞穂農芸高校

私立

旭丘高校、あずさ第一高校、N高校、鹿島学園高校、クラーク記念国際高校、高野山高校、自然学園高校、星槎高校、生蘭高等専修学校、第一学院高校町田キャンパス、トライ式高等学院、日々輝学園高校、和光中学等

 鈴蘭学園では、3月に卒園パーティーを行っています。そこでは、鈴蘭学園を巣立つ子どもたちをお祝いするのですが、多くは中学3年生です。中学校まで不登校でも、高校進学を機に学校へ戻る子どもは少なくありません。一番の理由は、環境が大きく変わることです。また、高校には公立、私立ともに不登校の子どもに配慮したカリキュラムが組まれた学校が数多くあり、そうした適切な環境が用意されていることも大きな理由の一つです。こうした高校は学力面でも配慮があるため、中学校までの勉強が苦手でも無理なくついていけることが多く、そこから大学進学も目指せます。実際に大学に進学している卒園生も何人もいます。

一方で、中学卒業後の子どもが鈴蘭学園に来ることもあります。通っている高校に行けなくなったというケースもあれば、現在高校に在籍していないというケースもあります。高校に在籍していない場合は、本人の希望を聞いたうえで、就職準備のために他のサポート施設と連携することもあれば、高卒認定試験を目指して学習を進める道もあります。

 他方、小学校を卒業した子どもは引き続き中学校が苦手という場合が多くあります。これは、高校と異なり、事情がある子どもに特化した中学校が少ないことや、特に公立中学校の場合は小学校の時の知り合いがそのまま中学校に上がってくるため、顔を合わせるのがつらいという理由が主なようです。それでも鈴蘭学園に通い続け、外出と他者とのかかわりに自信を持てるようになると、放課後や好きな授業だけといった部分的な登校ができるようになる子どももいます。